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現代社会とセックスレス

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不明確な性教育

性教育は、国によってその形が異なります。こと日本においては、性教育以前に、性に対する認識そのものについてまだまだ封鎖的な風潮にあり、教育機関においても正しい性の認識を子供たちに与えているかと言うと、十分と言うことはできないでしょう。

学校では人体のメカニズムや避妊方法などについての教育をしても、セックスの意義や意味を教えるところが皆無であるのが現状です。むしろ、セックスを奨励すれば性の乱れに繋がるという懸念があり、具体的な内容に触れられない場合がほとんどでしょう。確かに風紀的な問題からすればそれも致し方ないことです。しかし、現在セックレス夫婦、セックスレスカップルが増加傾向にあるのは、「性に対する人間的な意義」を見出せない人達が増えているからではないでしょうか。

停滞する「性」という社会性

前項で触れたように、性に対する無知は、セックスレスのみならずその他の弊害をも生み出します。特にクラミジアや淋病といったような性病に関しては、現在若者の間で決して珍しいものではなくなっており、そういった面からも性文化、性社会が何の発展も遂げないままに放置されている状態なのであることを如実に物語っています。このような性への認識の低さや性に対する閉鎖的な社会的姿勢などから、セックスレスという問題は水面下で徐々に重要性を帯び、現在それが少しずつ表面化していっているのではないでしょうか。

また、セックスレスという問題を抱えているにも関わらず、家庭内で性に触れることをタブー視する人も少なくないようです。どういった形であれ、性は日常の中で度々敬遠されがちです。無関心を装い、自らセックスへの距離を遠ざけてしまうのではなく、性に関する正しい知識を身につけ、大切な「人の営み」としていつでも関心を高く持つ必要があると言えます。

性の偏食と性文化

社会的な面で「性」はいまだに敬遠される風潮にありますが、文化的な面、特に風俗関係においては、日本もどんどん開放的な方向へと向かっていると言えます。しかし皮肉なことに、この「風俗業界の急激な成長」が、セックスレスの夫婦、カップルの増加に密接に関係している事実が存在していることを否定するわけにはいきません。「妻とはしたくない。風俗があるから良い」といった考えを持つ男性は少なくないようで、そういった「性への偏った認識」が、夫婦間の大きな問題となってしまう場合もあります。

性風俗は確かに日本文化の一旦を担っていますが、それによって日本の夫婦間の関係がこじれてしまうのでは元も子もありません。こういった「性の偏食」には圧倒的に男性の方が陥りやすいため、そういった風俗、娯楽などに対しても、互いに真摯に向き合って考え直す必要があるかもしれません。

セックスよりも仕事が大切?

社会的な側面や文化的な側面も、セックスレスの問題に密接に関係してはいますが、もっとも大きな要因の一つとして、やはり現代社会の経済状況、情勢、構図などを無視するわけにはいかないでしょう。「仕事が忙しくてそれどころじゃない」「残業ばかりで余裕がない」「仕事で疲れている」といった理由からセックスレスに陥るケースは多く、そういった仕事のストレス、プレッシャー、疲労から、勃起障害を患う男性も意外と多いのです。

確かに仕事とセックスを比べること自体ナンセンスでありますが、しかしどちらも軽視するわけにいかないというのが本当のところではないでしょうか。仕事とプライベートを上手に使い分け、バランスの良い生活を送ることも、場合によってはセックスレス解消に有効な手段となるでしょう。

増加するセックスレス夫婦

日本という国は、世界的に見ると平均セックス回数が非常に少ない国です。これはつまりセックスレス夫婦、セックスレスカップルもそれに比例して数多く存在することを示唆していますが、これからはその数が一層増加することが予想されています。セックスレスの悩みを抱える人達が情報を交換し合い、問題を解決するために正面から取り組み出したのは比較的最近のことです。

インターネットの普及などにより、そういったことがより容易になるにつれて、交流の場や情報交換の場なども飛躍的に増えました。互いに問題を認識しやすい環境が整ってくると同時に、問題解決の糸口を見つけやすい状態にあるというのは非常に良いことです。少子化が年々深刻な問題になりつつある今、セックスレスといった問題には真面目に取り組んでいきたいところです。